当社は、資本コストや株価を意識した経営の実現について、現状の分析と認識の整理を行い、企業価値向上に向けた方針を決定いたしました。
現状の当社の資本コストは、市場株価水準を勘案し8%程度と推定しました。
2025年3月期のROEは7.0%となり、資本コスト8%程度を下回る状況にあると認識しております。
ROEの要素分解による分析を行ったところ、ROE上昇のためには、売上高当期純利益率及び財務レバレッジに改善余地があります。
当社は資本コストを上回る資本収益性(ROE)を上げられておらず、資本効率(売上高当期純利益率と財務レバレッジ)を改善する必要があります。
中期経営計画「NEXT VISION 2028」は想定を上回るペースで進捗したため、計画目標を上方修正しました。
中長期的に成長戦略を立案・実行し、利益成長を図ります。短期的にはDOE6%を目安として株主還元を強化するとともに、資本コスト低減のためIR活動を強化するなどの施策を実行します。
今後のキャッシュインと現預金を使い、成長投資と株主還元を強化し、2028年3月期末の現預金は90億円(月商の2ヶ月強)の水準に削減します。
2026年3月期から株主還元方針を変更し、純資産配当率(DOE)6%を目安とした配当へ引き上げます。なお、23年4月にはDOE3.0%下限に変更しております。この方針に基づき、2026年3月期は前期比2倍の130円への増配を計画しております。
2026年3月期は大幅増配を実施予定です。高水準の株主還元を継続することで適正な純資産を維持し、ROEの上昇につなげます。
売上高当期純利益率の改善と株主還元強化により、中計最終年度の2028年3月期にはROEを8%以上に引き上げます。