小松ウオールは、かけがえのない地球環境を守るため「企業活動と環境保全の調和」を経営の重要課題のひとつとして捉え、地球環境保全の活動を通して社会に貢献します。
令和5年6月22日
代表取締役社長 加納 慎也
事業活動を行ううえで関連する環境法規制等は多くあり、最新情報を常にチェックし関係部門に発信しており、定期的に法規制等の順守を評価する社内規程を設け、順守状況を確認しています。
また、工場から出た排水は、法規制値より厳しい自社独自の上乗基準値を設け、監視を徹底しています。
ISO14001の要求事項及び当社で規定した要求事項が適合していることや、有効に実施され維持されていることを確認するため、毎年計画を立て内部監査を実施しています。前回の内部環境監査や外部監査での指摘事項や、関連法規制の順守状況、著しい環境側面を踏まえ、監査の計画を立てています。
また、不適合事項や改善の機会を発見するだけでなく、被監査部門の取組みからグッドポイントとなる事例を見つけ、水平展開することで社内に共有する活動も実施しています。
当社は平成13年3月2日、一般財団法人日本品質保証機構(JQA)より、環境管理システムの国際規格である「ISO14001」の認証を取得し、環境に関する目標を定め、その達成に向けて継続的に取組んでいます。
今後も、環境にやさしい製品の開発・提供と地球環境保全の活動を通して社会に貢献してまいります。
※ISO14001に基づく内部監査/外部審査における重大な指摘や、重大な環境法令違反はございません。
当社は2023年3月9日にTCFD(気候変動関連財務情報開示タスクフォース)提言の趣旨に賛同しました。
TCFDフレームワークに基づく情報開示2019年度実績 | 2020年度実績 | 2021年度実績 | 2022年度実績 | 2023年度実績 | |
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Scope1 | 3,422t-CO2 | 3,181t-CO2 | 3,195t-CO2 | 3,137t-CO2 | 3,121t-CO2 |
Scope2(ロケーション) | 3,323t-CO2 | 3,053t-CO2 | 2,982t-CO2 | 3,013t-CO2 | 3,063t-CO2 |
Scope2(マーケット) | 3,665t-CO2 | 3,231t-CO2 | 3,307t-CO2 | 3,344t-CO2 | 672t-CO2 |
当社は、2030年度に向けた温室効果ガス削減目標について、SBTi(the Science Based Targets initiative)の認定を取得しました。
【認定された目標】
SBTi(the Science Based Targets initiative) は、WWF(世界自然保護基金)、CDP、UNGC(国連グローバルコンパクト)、WRI(世界資源研究所)による共同イニシアティブです。企業に対し、「世界の気温上昇を産業革命前より2℃を十分に下回る水準に抑え、また1.5℃に抑えることを目指すもの」というパリ協定の水準に整合した目標の設定を支援・認定しています。
SBTi ホームページ(英文)
当社は、持続的な企業価値の向上と社会課題の解決のため重点的に取り組む事項をマテリアリティとして特定しており、特に環境に対する重要課題には「持続可能な循環型社会の実現」および「製品を通じた気候変動対応への貢献」を掲げています。今後も、温室効果ガス排出量の削減をはじめとする環境負荷の低減に取り組み、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
※ スコープ1:燃料の燃焼等による直接排出
※ スコープ2:他社から購入した電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
小松ウオールは本社及び工場における利用電力について、北陸電力株式会社の提供する「グリーン特約(かがやきGREEN)」を利用し、CO2排出量ゼロの電力供給を受けることになりました。(2023年4月より切り替え)
今回の利用電力の切り替えにより、年間約2,700トン(2022年度実績)のCO2排出量を削減できる見込みであり、これは杉の木約192,500本が1年間に吸収するCO2に相当します。
当社は、国土交通省が設置した「エコレールマーク運営・審査委員会」で、地球環境にやさしい鉄道貨物輸送に取組んでいる企業として認定されています。
エコレールマーク制度は、地球環境に優しい鉄道貨物輸送を一定以上利用している商品または企業に、「エコレールマーク」の認定を行い、流通過程において鉄道によるモーダルシフト※によって企業が地球環境に貢献していることを表しています。
※モーダルシフト
輸送手段をトラック輸送よりも環境負荷が少ない船や鉄道に切り替えること。モーダルシフトを行うことでCO2排出量の削減につながる。
ローパーティションのモールシステムはグリーン購入法適合品となっており、環境に配慮した製品となっています。
リペアワークドアは、既存のドア枠を利用して扉を新しく交換することができる改修工事対応の鋼製軽量ドアです。既存壁を壊さずに現場の状況に応じて3種類の工法を使い分け、改修工事現場での廃棄物削減、工期短縮及びコストダウンに貢献し、環境負荷低減にもつながっています。(2018年発売)
建具を現場塗装する場合の防錆下地材として、環境配慮にすぐれた防錆下地塗料を使用しています。 鉛、クロムなどの有害重金属顔料を含まず、人体にも環境にも安全な塗料です。建築基準法ホルムアルデヒド放散区分F☆☆☆☆ 日塗工登録塗料で、溶剤の状態でF☆☆☆☆規格ですので乾燥後はもちろん、塗装、乾燥時の工場内、外の環境にもやさしい塗料です。
木製品の製造過程で発生する木くずを貫流ボイラーの燃料にすることで廃棄物の重量を約20分の1に削減し、発生した熱を設備で使用することでエネルギーの削減にも寄与しています。
ポールや巾木などの長尺部材の原材料である鋼板をコイル鋼板にすることで長さ調整の際に不要となる端材の廃棄を減らすことができます。また、連続製造が可能な部材は製造の効率化につながります。
49期(2015年度)より製造時に発生する廃棄物においてゼロエミッションを達成しています。